2012年12月26日水曜日

工業製品への名入れ、色の出し方、特色指定、白引き加工 etc






印刷の場合、CMYKの減法混色で色を再現するのは、前回お話させていただきました。


今回は、工業製品への名入れ印刷の場合、如何にして色を再現するか
というテーマでご案内したいと思います。

素材が紙(白)の場合は、「真っ白」な上に色を重ねて表現するので
CMYKで設定した通りにちゃんと再現されます。

ポイントは、「白い」ものの上にというところなんですが
ノベルティグッズなどの工業製品の場合、製品の色が白色なのは
極めて少数派ですよね。ほとんどが予め製品色がついたものがほとんどです。

そのため、名入れ時にインクを圧着させる素材が
金属、樹脂、布製品等の場合は、その点も考慮して色設定する必要があります。

名入れの印刷工場の担当さんと打ち合わせ時、
「若干、色が沈みますけどいいですか」といった表現をよくしますが
これは、「白」の上に表現するのではなく、
製品の「下地色」の上に名入れ加工をするためです。

グッズの素材により、下地色を考慮しながらデザイン色を考えていただくと
きれいにしやがりやくなると思います。


比較的下地色の影響を受けにくいものとしては、シルク印刷があります。
これは、インクの層が厚いため(業界では「もる」といいますが)
色を覆い被せてしまうからです。

パッド印刷の場合は、繊細な表現ができる良い印刷方法なのですが、
インクの層は厚くないため、下地の色に影響を受けることが多いです。
下地が濃い色の場合など、2回押し(2度印刷)するなどして、
下地色の影響を受けないよう加工する場合もあります。

又、最近一般的になって来ましたフルカラーインクジェット加工の場合、
カラー表現なので、下地が「白色」でないと色が再現できません。
ですので、本体の製品色が白でない場合、
「白引き加工」といった工程が必要になります。

「白引き加工」とは、
カラーの印刷する際の前工程で、まず白色を下地に印刷して、その上からカラー印刷します。
※具体的には、イラストなどのデザイン絵柄と同じの大きさのぴったり重なる影を
黒(K100)で作成します。工場では、このデータをまず白一色でベタ塗りします。
このあとで、再度、4色のCMYKで色を再現します。
つまり、2回印刷してカラーの色を再現します。

透明なクリアファイルなどもフルカラー印刷する場合、
この白引きのデータ作成は必須です。

シール加工でとっても丁寧でわかりやすい説明をされている
ステッカーWEBさんの白引き印刷 解説ページをご紹介しますので
是非合わせて御覧ください。

見積り等で見ていただければわかりますが、フルカラーインクジェット可能の場合は
商品により印刷加工費が大きく違うのはこのためです。


また、紙ベースの印刷(CMYK)ではないため、
名入れ色のほとんどは、DICPANETONE指定といった特色チップ(色見本帳)を使って
指定する機会が多いです。

DICなどは微妙な色の違いを、基本色として約600から700色程度ある
色のチップ(色見本帳)を使って再現する色を指定できます。すごい多いです。
(動画を御覧くださいね)


こそっと情報ですが、イラストレータは持っているけど
DICの色見本帳はもってないよ(1万円位します。)という方のために
CYMKから、DIC候補を探せるとっても便利な
黒山羊亭さんのCMYKをDICに変換ページをご紹介します。

なんとiPhone、iPad、iPod touch、アンドロイドをお持ちなら
DICグラフィックス株式会社さんのDICデジタルカラーガイド(無償)が利用できるそうです。


なかなかわかりにくいですが、みなさまの「大好きな色」のデザインでかわいい
名入れノベルティグッズをつくるよう取り組んでいますので、
お気軽にご相談下さい。


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